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電源切っても消えない液晶、シチズンが開発
シチズンが電源を切っても消えない「メモリー性液晶」を開発。10秒に1度書き換えた場合の消費電力は従来の液晶の約50分の1で済み、従来の液晶とほぼ同じコストで製造できるという。
シチズン時計は4月13日、電源を切っても表示が消えない「メモリー性液晶」を開発したと発表した。10秒に1度書き換えた場合の消費電力は従来の液晶の約50分の1で済み、従来の液晶とほぼ同じコストで製造できるという。電子荷札や各種メーター、電子ブック、携帯電話のサブ液晶などへの搭載を見込む。
従来の液晶で使われているポリイミド配向膜の代わりに無機配向膜を採用。配向膜と液晶分子との極角度を調整し、液晶を封入するガラス基板の隙間を従来の3分の1以下に狭めるなどしてメモリー性を高めた。パッシブマトリックス方式の採用で精細さも向上させた。
同社は、米E-Inkの技術を活用して低消費電力な電子ペーパーをすでに実用化している(関連記事参照)。同社広報室によると、E-Inkは大型デバイスに、メモリー性液晶は小型デバイスに向いており、液晶の方が低コストで製造できるという。
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