「Web2.0という言葉はあまりにあいまいだから、今はそれほど使われていないだろう」――来日した米Microsoftのビル・ゲイツ会長は、「Web2.0についてどう思うか」という質問に対してこう答えた。
Web2.0というキーワードの流行が示す通り、ここ最近は、Microsoftが得意としてきたパッケージソフトより、Googleなどが展開するWebサービスに注目が集まっている。
ゲイツ会長は「ネットで利用できるサービス――Webサービス――はすごいスピードで進化している」と認めながらも、「Webサービスはソフトウェアだ。ハードでもコンテンツでもない」と強調。「われわれの『MSN Virtual Earth』などWebサービスの後ろでは、複雑なソフトが動いている。ソフトはMicrosoftの最も重要なカギだ」とした。
その上で「さらに重要なのは、それらのソフトをネットで利用できる環境やプラットフォームを構築すること」と指摘し、同社のプラットフォーム上でWebサービス各社にさまざまなサービスを展開してほしいと語った。
同社日本法人のダレン・ヒューストン社長は、「Web2.0と呼ぶかどうかは別にして、Webサービスに1つの動きが見られることは確か。新しいWebサービスを支援していきたい」と話した。
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