富士写真フイルムは4月27日、10月1日付けで持ち株会社制に移行すると発表した。中期経営計画で掲げた連結経営の強化を徹底し、持ち株会社がグループ全体の戦略マネジメント機能を担う体制とする。
社名を「富士フイルムホールディングス」に変更し、分社型新設分割(物的分割)方式で100%出資の事業子会社「富士フイルム」を設立。新会社と富士ゼロックスを傘下とする持ち株会社体制に移行する。
社名から「写真」が外れる。「『写真文化』を守り育て、デジタル技術との融合によりさらなる発展に貢献していく、という当社のスタンスに今後も変化はない」としつつ、写真で培ったコア技術をもとに事業領域が拡大している上、「富士フイルム」がブランドとして定着していることもあり、「『写真』関連だけに留まらない当社の事業展開にふさわしい社名に変更することにした」と説明している。
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