米eBayは5月15日、MercExchangeと争っている特許訴訟をめぐり、eBayに対する仮禁止命令が米連邦最高裁の決定で覆されたと発表した。
この訴訟では米連邦巡回控訴裁が昨年、eBayに対してMercExchangeが特許を持つプロセスの利用中止を命じる仮禁止命令を言い渡した。eBayではこの判断を不服として上訴し、仮禁止命令を覆すよう求めていた。
eBayによれば、最高裁では同社の主張を認め、控訴裁が適用した禁止命令規定は適切でなかったと認定した。
これに対してMercExchangeも同日、談話を発表し、「MercExchangeではインターネット上の価格固定販売に関する特許を保有しており、2003年の陪審評決でこの特許の有効性が認められるとともに、eBayがこの特許を意図的に侵害したと認定された」と説明。
そのうえで「最高裁が地裁に対し、eBayに対する仮禁止命令の執行を求めるMercExchangeの請求について再審理を行うよう命じたことを歓迎する。地裁では仮禁止命令が認められると確信している」と述べている。
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