速報
BellSouthとVerizon、「当局への通話記録提出はない」
BellSouthとVerizonが、米国家安全保障局(NSA)に加入者の通話記録を提出した事実はないとのコメントを発表した。
米大手電話会社が米国家安全保障局(NSA)に大量の電話通話記録を提出したとの報道に対し、BellSouthとVerizon Communicationsが否定のコメントを発表した。
USA Todayは先日、NSAがAT&T、BellSouth、Verizonに監視プログラムへの協力を要請し、各社は米国内の通話記録を提供することに合意したと報じた(5月12日の記事参照)。これは「米国内におけるNSAの監視プログラムは主にアルカイダをターゲットとしている」という政府高官の発言と矛盾するとして、プライバシー擁護団体の批判を呼んだ。
Verizonはこれに対し、「NSAから要請があったことはなく、加入者の通話記録も提出していない」とのコメントを発表した。固定電話事業においても携帯電話事業においても、通話記録やその中のデータを提出していないと同社は主張している。
BellSouthも報道を否定するコメントを発表。社内調査の結果、NSAに通話記録を提出する契約は存在しないこと、大量の通話記録をNSAに提出していないことが確認されたと述べている。
関連記事
- 米政府の通話記録収集にプライバシー擁護団体が怒り
米政府当局が数年にわたってAT&T、BellSouth、Verizonから米国内の電話通話記録を収集しているとのニュースが報じられた。 - プライバシーとスパイ活動の問題が21世紀の新たな課題に
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.