高さ35センチの出渕デザインロボ「チョロメテ」
出渕裕氏がデザインしたヒューマノイドロボ「プロメテ」の小型版ともいえる「チョロメテ」が開発された。小型・安価でプログラムも可能な教育・研究用プラットフォームとして販売する計画。
独立行政法人・産業技術総合研究所(産総研)は5月26日、産総研認定ベンチャー企業ら4社が共同で、高さ35センチのヒューマノイドロボット「HRP-2m Choromet」(チョロメテ)を開発したと発表した。ソフトによる動作プログラムが可能な小型で安価な教育・研究用ロボットとして販売する計画だ。
20自由度を持ち、足部に3軸力センサー、胴体部に加速度センサー・ジャイロを搭載。産総研が開発したリアルタイムLinux(ARTLinux)が稼働する小型省電力コントローラ(SH-4/240MHz)により、動作のプログラムが可能になっている。
全体のデザインは、「機動警察パトレイバー」などで知られる出渕裕氏が監修した。出渕氏がデザインした「HRP-2 プロメテ」を小型化したような外観だ。
小型ヒューマノイドロボットはホビー用途が多い。プログラム可能なものはほとんどなく、教育・研究用途には向かなかったという。このためチョロメテは、プログラムも可能で小型かつ安価なロボットとして開発した。
今後、試作機を使って検証実験を行い、必要な改良をした上で低価格な教育・研究用プラットフォームとして販売する予定。シミュレータや教育用コンテンツの開発も計画している。
開発したのは、産総研認定ベンチャーのゼネラルロボティックス、ムービングアイの2社と、ピルクス・ロボティクス、大日本技研。
試作機は5月27〜28日に開かれる日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会2006(早稲田大学理工学部)で展示する。
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産総研の「プロメテ」が機能拡張。手で体を支えながら物を扱ったり、狭い場所を四つんばいで進むことができるようになった。
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