400万人突破のmixi “音楽でつながる”の可能性(2/2 ページ)
400万人の巨大コミュニティ「mixi」に、音楽再生リスト共有機能が付いた。ユーザーが音楽でつながると何が起きるのだろうか――ミクシィに聞いた。
アーティストページでは、ユーザーが自由にアーティストのプロフィールを編集できるようにした。「音楽関連のコミュニティでは、ユーザーさんの手で最新情報がいち早く書き込まれ、それについてコミュニケーションが生まれている。公式情報より情報が早いことも多い。それに、自由に書ける方が楽しい」(片山事業部長)ためだ。
仕様を決めたのは同社だが、アプリケーションなどを開発したのはベンチャー企業のグルコース。mixiが新機能の開発を外部に委託したのは初だ。「ソフトウェア開発で実績があり、仕様変更や機能追加などでスピーディーに対応をしてもらえる」(片山事業部長)ため、グルコースに決めたという。
将来はmixi上で楽曲再生も?
ビジネスの種も仕込んである。アーティストページや楽曲ページ上のジャケット写真をクリックすれば、Amazon.co.jpのCD販売ぺージに飛べ、CDを購入することができる。iTunes Music Store(iTMS)で販売している楽曲に関しては、楽曲名横にある専用アイコンをクリックすると、iTMSの販売ページに飛べるようになっている。
CDや楽曲が購入されればmixi側にアフィリエイト収入が入るが、ビジネスよりもユーザーの利便性を考えて付けた機能だという。「mixiミュージックを通じて、ユーザーさんが楽曲に興味を持ってくれても、曲を聴くことができないのは申し訳ない。AmazonでCDを買ったり、iTunesに飛べば楽曲を聴くことができる。本当はmixiで楽曲をフルに再生できればいいのだが……」(片山事業部長)
実は、mixi上で楽曲再生できる機能の追加も検討しているという。同社の笠原健治社長は「相手のあることなので、確実なことは言えない」としながらも、機能追加に意欲を示す。
アーティストのプロモーションでの活用も視野に入れる。mixiミュージック限定でアーティストの未発表曲を配信する、といったアイデアを検討しているという。mixiミュージックのアーティストページには、そのアーティストの楽曲を聴いている人ばかりが集まるため、アーティストのファン層の把握や、新曲の告知などにも力を発揮しそうだ。
今後同社は、報告されているバグの修正や機能のブラッシュアップを行い、6月中の正式公開を目指す。
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