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1〜3月期のPC出荷、予想上回る伸び
IDCによると、1〜3月期の世界PC出荷台数は予想を上回る12.6%の伸びを示した。米国と西欧は低調だったが、日本とアジア太平洋の伸びが貢献した。
調査会社IDCが6月13日発表した統計によると、1〜3月期の世界PC出荷台数は予想を上回る12.6%の伸びを示した。3月の時点では11.8%の増加を予想していた。
2004年の15.1%、2005年の16%に比べると伸び率は鈍化しているが、引き続き予想を上回る状況が続いているとIDC。米国と西欧では減速した半面、日本とアジア太平洋ではIDCの3月の予想を数%上回った。
こうした状況を受け、今後の伸び率予想も上方修正された。2006年の伸び率予想は3月時点の10.5%から10.8%に引き上げ、2007年は1%近く引き上げて11.7%とした。2008年の予想もわずかに引き上げる一方で、2009年と2010年についてはわずかに下方修正している。
出荷総数は2008年が2億8450万台、2010年は3億3370万台となり、出荷額はそれぞれ2539億ドル、2711億ドルとなる見通し。
「成熟市場の成長鈍化、Windows Vistaのリリース延期、在庫増大によって成長減速のリスクが増している。こうした要因によって出荷は2006年から2007年にシフトするが、全体の消費低迷にはつながらない」とIDCは解説している。
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Windows Vistaのリリース延期によりPC出荷の伸びが2007年にシフトして、出荷台数は2006年が10.5%増、2007年は10.7%増となる見通し。
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