NTTコミュニケーションズとユーシーカードは、クレジットカードの決済処理に関わる通信のブロードバンド化実験を6月下旬から行う。ISDN接続だった通信を、下り最大3MbpsのADSLに高速化し、業務への影響やコスト削減効果を測定する。
クレジットカード加盟店に、ADSLとダイアルアップ接続両対応のカード読み取り端末を設置。情報処理センターと閉域網経由でIP通信し、決済処理を行う。IP通信ができない場合は自動でダイアルアップに切り替わる。
従来のISDN回線では、カードの問い合わせから決済処理、レシートのプリントアウトまでに20秒程度かかっていたというが、ADSLなら7秒程度に短縮できるという。インターネット接続回線と一部共用したり、IP電話も活用することで、コスト削減にもつながるとしている。
接続には、NTTコムのISP「OCN」と、アッカ・ネットワークスのADSL回線を利用する。実験は9月30日まで。
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