IBMのLotus Sametime新版、Officeと連動
「Lotus Sametime 7.5」はMicrosoftのOutlook、Office、SharePointアプリからプレゼンス情報を参照したり、IMやIP電話などの機能が利用できるようになる。
米IBMは6月26日、企業向けインスタントメッセージング(IM)ソフト新版の「Lotus Sametime 7.5」をMicrosoftのOutlook、Office、SharePointと連動させると発表した。また、RIMのとBlackBerryとNokiaの携帯、およびMicrosoft Windows Mobile搭載の携帯端末でもSametime 7.5を提供する。
Sametime 7.5では、Microsoftのワープロ、表計算、プレゼンテーションアプリケーション内からSametimeのIM、IP電話、アプリケーション共有、Web会議などの機能が利用できるようになる。Outlookでは着信メールからプレゼンス情報を参照したり、予定表でWeb会議のスケジュールを組み、ワンクリックで会議を立ち上げるといった利用が可能。
SametimeはオープンソースのEclipseフレームワークで構築されたコラボレーションプラットフォーム。これにより、「Microsoft顧客がオープン標準の世界に参加して、閉ざされたソリューションに閉じ込められずに済む選択肢を提供する」とIBM。パートナーやデベロッパーが、マッシュアップなどのWeb2.0技術を活用して新しいアプリケーションを作り出すこともできるとしている。
Sametime 7.5は7〜9月期に提供開始の見通し。これをサポートした携帯端末はRIM BlackBerry 10から12月期に登場が見込まれる。Microsoft SharePoint、Outlook 2000以降、Office XP以降との統合は、2007年初頭になる見込み。
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