ソニーは、7月27日に開いた2006年4〜6月期(第1四半期)の決算発表会で、電子辞書の生産・販売を終了したと明らかにした。今年2月に撤退を決め、5月に生産終了した。
同社が昨年9月に発表した不採算15分野のリストラ策の一環。「業界内でのシェアや競争力などを見て撤退を決めた」(同社コーポレートエグゼクティブ兼SVPの湯原隆男氏)という。
同事業で培った出版社との関係などは、今後の事業に生かしていくとしている。
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