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H.264採用の“ロケフリ”的ソフト テレパソ専用で4200円
遠隔地のPCから自宅のテレビパソコンにP2P接続することで、外出先からテレビ視聴を行えるソフトが登場。伝送形式にはH.264を採用した。
韓国オネスト・テクノロジーは、遠隔地のPCから自宅のテレビパソコンにP2P接続することで、外出先からテレビ視聴を行えるソフト「MY-IPTV Anywhere」を、8月4日から「Vector」で販売する。税込み4200円。
サーバソフトとクライアントソフトのセットで、サーバソフトをテレビパソコンに、クライアントソフトを視聴用PCにインストールして利用する。
サーバソフトでテレビ放送をリアルタイムに圧縮し、H.264形式で伝送、クライアントソフトで視聴する仕組み。個人向け製品で、配信フォーマットにH.264を採用したのは業界初という。低ビットレートでもノイズが出にくく、高画質で配信できるとしている。
視聴用PCからのリモート録画(MPEG-1形式)や、録画した番組のDVDへの書き込みも可能。回線速度に応じて圧縮率を調整する機能も備えた。機能は、自動アップデートで順次追加していく。対応OSはWindows 2000/XP。
同様なコンセプトの商品には、ソニーの「ロケーションフリー」やアイ・オー・データ機器の「Slingbox」などがあるが、それぞれ専用機器が必要で、価格は3万円前後。同社は「PCを2台持っているユーザーなら、他社ハードウェア製品よりも安価にテレビストリーミングシステムを構築できる」としている。
9月にパッケージ版を発売し、企業へのOEM提供も行う。今秋以降、Windows Mobile用クライアントソフトの発売も予定している。
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