米IBMは8月3日、SOA(サービス指向アーキテクチャ)の米Webify Solutionsを買収したと発表した。買収金額は公表されていない。この買収により、Webifyの技術はIBM Software GroupのWebSphereブランドに組み入れられた。
Webifyのソフトウェアは、業界に特有な標準や規制に対応できるツールやフレームワークを多数用意しており、たとえばHIPAA(医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)の遵守が必要なヘルスケア業界、保険業界基準ACORDに対応する必要がある保険業界といった、業界特有の問題を抱える企業に対してもソリューションを提供してきた。またWebifyのソフトウェアでは、顧客企業が既に保有しているアプリケーションを使って新しい複合アプリケーションを作り上げることができるため、業界の規制に合った独自のシステムを低コストで作ることができる強みがあった。
IBMでは、これらの機能をIBM WebSphereの統合ミドルウェアと組み合わせることで、顧客企業がビジネスプロセス全体をより効率的に統合できるようなサービスを提供できるようになる、としている。
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