被害額が200万ドルに上るとも言われる大規模電子メール詐欺の首謀者とみられる人物が、ナイジェリアで逮捕された。セキュリティ企業のSophosが伝えている。
ナイジェリアではほかにも、今年オランダを拠点にインターネット詐欺を行っていたとみられる12人のナイジェリア人も逮捕されている。また、50人が同様の詐欺の容疑で出廷待ちという。
こうした詐欺はナイジェリア刑法の該当条項から「419詐欺」と呼ばれ、ナイジェリアはその温床として知られているが、Sophosの上級テクノロジーコンサルタントのグラハム・クルーリー氏は「被害がどの国で起こったかにかかわらず、ナイジェリア当局が逮捕に踏み切っているのはよいことだ」とコメントしている。
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