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Google、クリック詐欺報告の誇張を指摘
「クリック詐欺率が35%に上る」とするサードパーティーの調査は、方法が誤っているために誇張されているとGoogleは主張している。
クリック詐欺は広告クリックの30%以上を占めるとする一部コンサルタントの報告は間違っている――Googleが8月8日、このように指摘する調査結果を発表した。
報道などで引用されているサードパーティーのクリック詐欺調査では、詐欺率は最高で35%になると報告されている。Googleが現実的にあり得ると考える数値は14%程度であり、サードパーティーの数値は誤った測定法のために誇張されていると同社は17ページの報告書で述べている。
この報告書は、サードパーティーの報告書でクリック詐欺率が高く報告されている主な原因として以下の2つを挙げている。
- ページリロードを広告クリックとして検出してしまう。例えば、ユーザーが広告主のサイトにアクセスして、「戻る」ボタンをクリックした時に元のページがリロードされて広告クリックとして記録されてしまう。
- コンサルタントが広告主ネットワーク上でユーザーを追跡するためにcookieを使っている場合、Yahoo!での広告クリックがGoogleでのクリックとしてカウントされることがある。
Googleはこのような方法上の欠陥から、実際よりもクリック数が高くカウントされると主張している。この問題に対し、同社はサードパーティーと協力して対処すると述べている。
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