米Googleは8月9日、同社の書籍デジタル化プロジェクト「Google Books Library Project」のパートナーに、米カリフォルニア大学が加わると発表した。同大学は10のキャンパスに合計100以上の図書館を持ち、学術/研究の蔵書で世界最大規模といわれている。
Google Books Library Projectには、既に米国議会図書館、ハーバード大学、ニューヨーク公立図書館などがパートナーとして参加、蔵書のデジタル化を進めている。デジタル化された蔵書はGoogle Book Searchで検索が可能となり、著作権の切れた書籍については全文の閲覧が、著作権で保護されている書籍については基本情報と検索キーワード前後の文を読むことが可能になる。
著作権で保護されている書籍をデジタル化し、無料で検索できるようにすることに対しては、著者や出版社の反発も出ている。Google Books Library Projectに対抗して結成されたOpen Content Alliance(OCA)では著作権を尊重する立場を取っており、Yahoo!、Microsoftなどが参加。カリフォルニア大学は、既にOCAにも参加している。
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