SunのシュワルツCEOがヒューレット&パッカードを買収?
「HPへの敬意を表して」SunがHP創始者2人の肖像を購入。ユーモアたっぷりに今後のパートナーシップへのラブコールを送っている。
HPへの敬意を表して、HP創始者の肖像を購入――米Sun Microsystemsのジョナサン・シュワルツCEOが、同社ブログで明かしている。
発端は、ある芸術プロジェクト。テクノロジー業界の大物の肖像(等身大の人形)を作成し、「家」までの旅をさせるというもの。肖像は道行く人々の助けを借りながら旅を続け、その行程は肖像に取り付けられた携帯電話のGPSにより、Google Maps上で確認できるようになっている。肖像の売り上げによる利益の一部は、この旅を手助けした人々に分配されるという仕組み。
このプロジェクトで作成された米HP創始者ビル・ヒューレット氏とデビッド・パッカード氏の肖像は、無事にHP本社近くにたどり着いたものの、HPではこれを購入しなかった。それを知ったSunのマーケティングチームが、両氏に敬意を表し、代わりにこの肖像を買うことに決めたという。ちなみに購入金額は6000ドル。
シュワルツCEOがブログでこの話に触れ、両氏の肖像と一緒に写った写真も掲載している。Solarisダウンロードの25%がHPサーバでの利用を目的としたものという現状も併せて紹介し、HPとのパートナーシップが必要かも、とラブコールを送っている。肖像のモデルとなった当の本人たちは、SunとSolarisに強い興味を持っており、感触も上々とか。
「ユーモアはSunの文化」というシュワルツCEO。ここ数年のコスト削減の影響で、やや衰えがちだという同社のユーモア文化の「復活」を、自らアピールした。
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