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米政府、自動車へのドライブレコーダー搭載の通知を義務付け
フライトレコーダーの自動車版、ドライブレコーダーで記録するデータの種類も規定。自動車所有者の同意の上で衝突時の情報を入手し、事故防止に役立てる目的で、2011年モデルから適用される。
米運輸省の幹線道路交通安全局(NHTSA)は8月21日、ドライブレコーダー(EDR)搭載を行っている自動車メーカーに対し、取り扱い説明書にEDR搭載の事実を明記することを義務付けると発表した。EDRで記録するデータの種類も併せて規定。衝突時情報の入手を容易にし、事故防止に役立てる考え。
EDRは、自動車の衝突前後の情報を記録するもの。記録を行うのはエアバッグが作動した場合のみで、衝突時のスピード情報、エアバッグが作動するまでの時間などが記録される。2005年モデルの乗用車のうち、約64%がEDRを搭載しているという。
2011年モデルから適用されるこの新ルールは、EDRの搭載を義務付けるものではなく、既に搭載している自動車メーカーに対し、EDR搭載の事実を、取り扱い説明書に明記することを義務付けるもの。また、EDRで入手できるデータの種類を統一する。これにより、所有者の同意が得られた場合、NHTSAはどの自動車からも統一した衝突情報を入手できるようになるため、事故状況の正確な復元が容易になり、事故原因の究明や事故防止対策などに役立つとしている。
対象は、全ての乗用車と8500ポンド以下のトラック。詳細は、PDFファイルで入手できる。
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