Apple Computerが、iBookおよびPowerBookのソニー製ノートPC用バッテリーを過熱の恐れがあるとしてリコールした件で、ソニーが「これ以上のリコールはないだろう」とコメントした。
同社はリコールの原因となったバッテリーの不具合について、バッテリーセルに混入した微少な金属片がセル内のほかの部品と接触してショートを起こす可能性があると説明している。通常はバッテリーパックはショートが起きると電源が切れるが、特定のまれな状況下でショートにより過熱や発火が起きる可能性があるという。
同社は「消費者の安全に力を入れ、Appleのリコールを支援している」とコメント。現時点では、このタイプのバッテリーセルを使ったバッテリーパックのリコールはもうないだろうと予測していると述べている。
ソニーは現段階で、AppleおよびDellのリコールに関わる同社のコストを200億〜300億円と見積もっている。
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