米連邦取引委員会(FTC)がスパイウェア業者に対して起こしていた訴訟で、被告のスパイウェア業者らが、スパイウェア配布の永久停止と200万ドル以上の関連利益の放棄に同意した。
この訴訟の被告は米Enternet Media、米Conspyおよび3個人。PCユーザーに対し、スパイウェア「Search Miracle」、「Miracle Search」、「EM Toolbar」、「EliteBar」、「Elite Toolbar」を配布していた。FTCの訴状によると、これらのスパイウェアは、ユーザーのPCにポップアップ画面を表示。無料音楽ファイルや無料セキュリティパッチを提供すると見せかけ、実際にはスパイウェアをダウンロードさせていたという。
米カリフォルニア州中部連邦地裁は昨年秋、FTCの要請に応じ、被告の資産の凍結とサイトの停止を命じていた。
FTCは提訴に当たり、米Microsoft、米Google、スパイウェア対策企業の米Webroot Softwareの協力を得たという。
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