米市場調査会社のBCC Researchが発表した、米国の医療ITシステム市場に関する調査報告によると、2005年に約164億ドルだった市場規模は2006年末には約185億ドルに拡大し、2011年には約347億ドルに達する見通しだという。これは、年率13.4%の伸びに当たる。
分野別では、2005年、2006年には「病院」が市場規模の50%以上を占め、「診療所/在宅医療/介護施設/ホスピス」が続いているが、2011年には逆転し「診療所/在宅医療/介護施設/ホスピス」が全体の51%以上を占めるだろうと予測している。
BCC Researchによると、現状、米国の医療機関で電子データが利用できる施設は、病院では3分の1以下、診療所では20%以下にすぎないという。
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