米国土安全保障省は9月13日、「サイバーストーム」演習の報告書を発表した。
サイバーストームは米国政府による国家レベルの演習で、高度なサイバー攻撃への準備能力を評価するためのもの。110以上の外国政府、連邦政府および州政府、民間部門と連携し、高度なサイバー攻撃のシナリオを複数想定して行われた。
報告書では、サイバー攻撃への準備や対応には部門を超えた情報交換や、プロセスや役割分担の明文化が重要であること、政府、企業など個別組織への攻撃に比べ、部門を超えた攻撃への対応に課題が残ること、こうした演習や対外的アナウンスが、国家全体としての防御能力の強化につながること、などが報告されている。
連邦政府レベルでは、国土安全保障省の連邦サイバーセキュリティ部門(NCSD)が中心となって攻撃への対応や準備を行うほか、州政府や民間部門、外国政府との連絡窓口となる。国土安全保障省とNCSDでは、今回の報告書の所見に基づく対応を既に開始しているという。
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