オークション入金用に“使い捨て”口座 Yahoo!ネットバンキング
ヤフーがジャパンネット銀と提携して行うネット決済・金融サービス「Yahoo!ネットバンキング」公開。Yahoo!オークションのユーザーが安全に取引を行えるようにする「オークション出納帳」を11月に始める。
ヤフーは9月20日、ジャパンネット銀行と提携して行うネット決済・金融サービス「Yahoo!ネットバンキング」を公開した。まず、Yahoo!オークションのユーザーが安全に取引を行えるサービスを11月に始める。
ヤフーはネット金融サービスの強化をはかり、三井住友銀行と傘下のジャパンネット銀と提携し、ジャパンネット銀に総額258億円を出資する(関連記事参照)。新サービスは提携の成果の第1弾となる。
Yahoo!ネットバンキングは、ジャパンネット銀に口座を持つユーザーが対象。Yahoo!JAPAN IDと口座を連動させ、Yahoo!JAPAN上の各種サービスで容易に決済できるようにし、利便性を高める。
まず11月1日に、Yahoo!オークションの決済と取引管理が行える「オークション出納帳」をスタート。出品・落札した商品の代金受け取り・支払い状況を一覧で確認できる機能を備えるほか、商品を出品して落札された場合、その商品専用の代金振り込み口座である「ワンタイム口座」がジャパンネット銀に開設される。落札者が口座に入金すると、代金は出品者の普通口座に自動的に振り込まれる仕組みだ。
ワンタイム口座は、その商品専用の入金口座としてのみ使える“使い捨て”口座。このため、出品者は自分の普通口座番号を落札者に知らせる必要がない。Yahoo!と同銀で二重の本人確認を行うため、不正もしにくい環境になるとしている。
携帯電話から利用できるモバイル版は10月上旬に開始する予定。また10月末まで、同銀で口座開設を促すキャンペーンを展開する。
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