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「Lenovoブランド浸透でThinkPadも底上げを」――レノボ新社長
レノボ・ジャパン新社長が会見した。「Lenovo 3000」シリーズの広告宣伝を強化してブランド認知度を高め、これまでThinkPadに手が届かなかった層にもアプローチする戦略を語る。
レノボ・ジャパン社長に就任した天野総太郎氏は9月20日に会見し、「この1年で、IBM時代からの信頼性を維持してきた。これからが勝負の時」と意気込みを語った。企業向けの低価格な「Lenovo 3000」シリーズの広告宣伝を強化してブランド認知度を高め、これまでThinkPadに手が届かなかった層にもアプローチ。シェアアップを図っていく。
天野社長はデル出身。米Dellのコーポレート・ディレクターや、デル日本法人の宮崎カスタマーセンターのマネージング・ディレクターなどを務めた。Lenovoグループは、Dell出身者を相次いで幹部として招いている。
今後はLenovo 3000の広告を、新聞、Web媒体などで積極的に展開し、露出を増やして認知度を高めていく。特に中堅・中小企業、SOHOは成長市場とにらんでアピールしていく計画だ。「戦略的な価格付け」で価格競争力も前面に押し出す。
Lenovoで同社製品に触れたユーザーに、2台目としてThinkPadを使ってもらう作戦も。ThinkPadシリーズは高品質・高価格を維持していく。「マーケット全体の価格低落傾向と比べても、ThinkPadの単価下落率は低い」といい、価格下落に対抗できる商品としてブランド力を保つ。
同社のPC出荷台数シェアは、アジア地区では1位だが、国内では5〜6位にとどまる。天野社長は「長期的には1位になりたい。まずは2ケタ成長を目指す」とした。
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