「ながら読書」できるソニーの電子書籍リーダー、米国で発売
1万タイトル以上の電子書籍がオンラインストアから購入できるほか、Microsoft Word、RTF、PDF、JPEGを閲覧することも可能。MP3、AAC楽曲の再生もできる。
米国ソニーは携帯型電子書籍リーダー「Sony Reader Portable Reader System」をオンラインストアのSonyStyleで発売した。10月からは直営店のSonyStyleと空港店などを含むBordersストアで店頭販売される。
Sony Readerは太陽光の下でも視認性の高い6インチモノクロ液晶を搭載したポータブルデバイスで、電子インク技術が採用されている。1回の充電で7500ページまで読むことが可能。平均的な電子書籍(800Kバイト)なら80冊まで本体内に記憶できるほか、メモリースティック、SDカードにより容量を拡張することも可能だ。
電子書籍は1万タイトル以上を取りそろえており、CONNECT eBooksオンラインストアから購入できる。タイトルを提供している出版社はHyperion、McGraw-Hill Professional、Cambridge University Press、Harlequin Enterprises Limited、National Geographic、Kensington Publishing、Regnery Publishing、Penguin-Putnam、Simon、Schuster、Random House、HarperCollins、Hachette Book Group USA、Holtzbrinck Publishers、TOKYOPOPなど。
オンラインストアから購入したコンテンツのほか、プレーンテキストファイル、Microsoft Word、RTF、PDF、JPEGを閲覧することができ、MP3、AACを再生する機能も持つ。音楽を再生しながら電子書籍を読むことも可能だ。
2006年中のハードウェア購入者には、50ドルのコンテンツ割り引きが受けられる。使用期限は2007年1月末まで。
Sony ElectronicsのSony Portable Reader Systemsマーケティング担当副社長であるロン・ホーキンズ氏は「これは従来の書籍を置き換えるものではなく、補完するものだ」と位置づけている。
CONNECT Readerを経由してSalon、Slateなどの幾つかのオンラインメディアからRSSフィードを受け取り、Sony Readerでブラウズする機能もある。
小売価格は350ドル。USBケーブルと充電器、CONNECT Readerソフトウェア、保護用ソフトカバーが付属する。ヘッドフォンは付属しない。充電用クレードル、レザーケース(赤、緑、茶)は別売。
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