フィンランドNokiaと米Trimbleは10月2日、TrimbleがNokiaに対し、GPSを含むGNSS(衛星航法システム)技術のライセンス供与を行う契約を発表した。契約金額は非公開だが、両者の売上額や損益には大きな影響を与えないとしている。
この契約によりNokiaは、携帯電話などの消費者向けモバイル機器やサービスについて、TrimbleのGNSS技術を独占的に使用する権利(専用実施権)を得るうえ、第三者に対して二次ライセンスを行う権利も得る。一方のTrimbleは、Nokiaが持つ位置情報技術関連特許のライセンス(通常実施権)を受ける。
自動車向けのナビゲーションシステムや地域情報の検索など、GPSや位置情報技術を利用したサービスが拡大する中、Nokiaでは、携帯端末がその中心的存在になり得ると見ている。
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