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EFF、通信傍受システムの情報開示をめぐりFBIを提訴
プライバシー侵害につながる捜査手法に対抗するため、EFFがプロジェクトを設立し、FBIの通信傍受システムの情報開示をめぐり提訴した。
電子フロンティア財団(EFF)のFLAGプロジェクトは10月3日、米司法省を、情報公開法に反するとして提訴した。FLAGプロジェクトは、情報公開法や訴訟という手段を利用し、米政府によるプライバシー侵害の事実を明らかにすることを目的に、9月に設立された。今回の提訴は、司法省の捜査部門である連邦捜査局(FBI)が開発した「DCS-3000」と「Red Hook」に関する情報公開が争点となっている。
DCS-3000は通信傍受システムで、調査ツール「Carnivore」をベースに開発されたと見られている。Carnivoreは、FBIがオンライントラフィックの監視に利用、プライバシー侵害につながるとして数年前に議論を呼んだ。Red Hookは音声やデータを収集し、画面に表示するシステムだという。
FLAGプロジェクトは8月11日、FBIに対して、DCS-3000とRed Hookに関する情報公開依頼を提出していたが、FBIは、情報公開法で定められた期日を過ぎても返答していないという。
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