松下の新電子ブック、インタフェースが快適だった:CEATEC JAPAN 2006
文庫本サイズの電子ブック「Words Gear」にCEATECで触れられる。E型のタッチセンサーというユニークなユーザーインタフェースを備え、片手で直感的に操作できるようにした。
松下電器産業は、文庫本サイズの電子ブック「Words Gear」をCEATEC(千葉県幕張メッセ、10月7日まで)の同社ブースに展示している。「ΣBook」次期モデルとして開発してきた電子ブックで、片手で持てるよう小型・軽量にしたほか、E型のタッチセンサーというユニークなユーザーインタフェースを備え、片手で直感的に操作できるようにした。
ΣBookは2画面見開きで520グラムと重く、カラー表示もできなかった。Words Gearは1画面でカラー表示に対応。重さは325グラムに抑えており、記者が片手で持っても重いとは感じなかった。
操作は、画面の端に装備したE字型のタッチセンサー「Eセンサー」で行う。ノートPCのタッチパッドのような感覚で、上部を左右になでるとページめくり、上下になでると画面下部にスクロール。直感的に操作できる。操作ガイダンスも表示されるため、初めてでもほとんど迷うことなく操作できた。
画面の上下反転も簡単にでき、右利きでも左利きでも使いやすいユニバーサルデザインにした。手が疲れた際に持ち替えるのにも便利だ。ページ遷移は、データ量が多いコミックなどでは1秒程度かかるが、それほど気にならないスピードだった。
解像度は1024×600ピクセル。SDメモリーカードに保存したコンテンツを再生でき、動画や静止画、音声の再生にも対応した。内蔵リチウムイオン充電池で約6時間の連続再生が可能だ。サイズは105(幅)×152(高さ)×28.4(厚さ)ミリ。年内発売予定で、価格は4万円前後になる見込みだ。
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