MS、SOAの「現実的アプローチ」推進を表明
Microsoftは同社主催のSOAをテーマにしたカンファレンスで、顧客企業のSOA導入事例を紹介。まもなくリリース予定のOffice 2007などを利用した今後の取り組みを発表した。
米Microsoftは10月4日、同社主催のサービス指向アーキテクチャ(SOA)関連のカンファレンスで、顧客企業による導入成功例のほか、まもなくリリース予定のサーバ製品「BizTalk Server」や「Microsoft Office 2007」を利用した、今後のSOA関連の取り組みを発表した。また、SOAの開発推進を目的としたESB(Enterprise Service Bus)機能の活用に向けた指針も紹介した。
Microsoftによると、年内出荷予定のBizTalk Serverに含まれるBizTalk Adapter for Host Systemsにより、顧客企業は米IBMのミッドレンジ/メインフレームの統合ソリューションも利用できるようになるという。またOffice 2007の新機能により、顧客企業は、使い慣れたOfficeやSharePoint Server環境でSOAが提供するサービスにアクセスし、アプリケーションを動作させることができるようになり、同社のOffice Business Application戦略がさらに前進するとした。
SOAのアプローチは、大規模アーキテクチャの導入とは異なり、対応する問題を絞り、迅速な成功を積み重ねる「漸進的」かつ「現実に即した」もの、とMicrosoft。同社では、7年前の.NETプラットフォーム導入時から、こうしたアプローチを提唱してきたという。
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