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AT&TのBellSouth買収、FCCが承認を延期
買収成立の最終関門となるFCCでの承認に、FCC内部から「待った」がかかり、10月13日に予定されていた承認投票は11月に延期された。
米AT&Tの米BellSouth買収に「待った」――米連邦通信委員会(FCC)は10月13日、買収認可の決定のための投票を行う会議を、11月3日に延期した。
3月に発表されたAT&TによるBellSouth買収は、10月11日には司法省も承認。最終関門となるFCCの認可待ちという段階となっている。
FCCは5人の委員で構成されており、今回の「合併」認可には、投票で3人の賛成票が必要。今回の会議延期は、両社の合併に反対する委員2人による提案によるもの。2委員はFCCのケビン・マーティン委員長にあてた書簡で、司法省の決定は実質的な分析がほとんど行われずになされたと批判、合併が公共の利益に合致するか疑問が残るとし、承認前にFCCでさらなる調査が必要と主張した。
これを受けてマーティン委員長は、会議の延期を決定。2委員に対しては、認可プロセスがこれ以上遅れないよう、迅速な調査を求めた。
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