ニュース
Wikipedia創設者、新百科事典サイト「Citizendium」立ち上げ
Wikipedia創設者の1人であるラリー・サンガー氏が、Wikipediaに対抗する新たなオンライン百科事典サイト「Citizendium」を立ち上げる。
Wikipedia創設者の1人で、現在はWikipedia「批判者」であるラリー・サンガー氏は10月17日、Wikipediaに対抗する新たな無料オンライン百科事典サイト「Citizendium」を立ち上げると発表した。Citizendiumは、Wikipedia同様ユーザー参加型のWikiプロジェクトである。ただしWikipediaとは異なり、コミュニティー全体を専門の編集者が監修し、書き込みを行う人はハンドルネームではなく、本名の使用が求められる。
Citizendiumはゼロからの出発ではなく、Wikipediaの「ミラーサイト」としてスタートし、いずれすべてのWikipedia由来のコンテンツを改良、書き換えることを目標とするという。Citizendiumの編集者はまた、書き込まれた内容を「承認」したという印をつけることができるが、その後に変更を加えることは可能だ。
Citizendium Foundationは今週から、6週間の試験運用を行うことを明らかにした。同期間中は、招待を受けた人のみが書き込みを行うことができる。
関連記事
- [WSJ] Wikipedia対ブリタニカ――優劣めぐりトップが激論
Wikipediaの「みんなが編集者」というアプローチは信頼できるのか? オープン性と品質は並び立つのか?――Wikipedia創設者とブリタニカ百科事典の編集長が議論を戦わせた。 - 楽天証券、Wikipediaからの情報削除で謝罪
楽天証券は、「Wikipedia」の「楽天証券」の項目で、同社社員が自社に不利益な情報を削除したことを認め、謝罪した。 - 「オープンソースコンテンツ」に品質管理はない
インターネットの「事実」は信じるに足るか――Wikipediaの偽投稿事件は、ネット情報がいかに容易に汚染されてしまうかを示している。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.