米連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請後、経営再建を進めてきた米SGIは10月17日、再建の完了と破産法保護下からの脱却を正式に発表した。「新生」SGIは、新しい取締役会の下、より顧客のニーズに合った製品ラインの開発・改編などを進める。
SGIは既に長期負債を一掃、1億1500万ドルの資金調達も済ませた。また、コスト削減効果は、年間換算で1億5000万ドル相当に達するなど、財務体質の改善を進めている。取締役会も一新。デニス・マッケンナCEOとジェームズ・マクディビット氏は留任するが、外部から4人の新取締役が加わった。
SGIは、従来のハイエンドコンピュータ事業を再建しながら、企業向けのデータ管理事業へも参入する。製品ラインには、AMDのx86-64ベースの「SGI Altix XE」シリーズを投入するほか、IntelのXeonプロセッサ搭載のクラスタコンピューティングシステムの追加などを行う。
NASDAQにも改めて上場を申請している。また、6月末までの決算報告の提出も済ませ、7〜9月の決算報告は、11月に発表する予定。
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