国際レコード産業連盟(IFPI)は10月17日、違法な音楽ファイル交換禁止キャンペーンを強化し、これに伴い世界17カ国で同日新たに違法なファイル交換に関する訴訟を8000件以上起こしたと発表した。米国外で起きたP2P関連訴訟はこれで1万3000件以上に達した。
同連盟は今回初めて、ブラジル、メキシコ、ポーランドで違法ファイル交換訴訟を起こした。ブラジルでは昨年だけでも10億曲以上が不法にダウンロードされたといわれる。ブラジル音楽業界の売り上げは、2000年の7億2470万ドルから2005年には3億9420万ドルへと半減している。
違法なファイル交換による著作権侵害で提訴され、和解金を支払った個人はすでに2300人以上に上る。和解金額は平均2420ユーロという。
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