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全米映画協会、ボーイスカウト向けに「反海賊版」プログラム
全米映画協会が、映画産業のお膝元のロサンゼルスおよび近郊のボーイスカウトを対象に、著作権侵害の影響を教育するプログラムを提供する。
全米映画協会(MPAA)は10月20日、ロサンゼルスおよび近郊のボーイスカウトと共同で、青少年向けの「反海賊版」教育プログラムを発表した。この秋から、著作権に対する子供の意識を高めることを目的としたカリキュラムの提供を開始する。
ロサンゼルスおよびその近郊では、5万2000人の青少年がボーイスカウトやカブスカウトなどの活動に参加している。カリキュラムでは、様々な形態の著作権侵害の例や偽造CD、DVDの見分け方、著作権侵害が映画・音楽産業に及ぼす影響などを扱い、青少年たちに、著作権保護が地元経済や自分たちの生活にとってなぜ重要なのかを教育する。活動には、映画の制作に必要な時間やコストを実感するためのスタジオ見学なども含まれる。一定の活動を修了すると、「著作権保護」ワッペンがもらえるという。
映画の著作権侵害による損失は、2005年には全世界で182億ドルに上り、米国内で14万以上の雇用が失われたという。映画産業は、ロサンゼルスおよびその近郊にとって、年間340億ドルを売り上げ、2005年だけでも24万6000件の雇用を生み出したという重要産業。MPAAでは、この地域のボーイスカウトと協力することで「著作権侵害に対する態度が変われば」と期待している。
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