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FCC、ローガン空港の「Wi-Fi禁止」命令を却下
米連邦通信委員会は、コンチネンタル航空が、自社のラウンジ内にWi-Fi設備を導入することを禁じようとしたボストン空港に対し、「禁止は無効」との判決を言い渡した。
米コンチネンタル航空による、空港内ラウンジでの無料Wi-Fiネットワーク設置の是非をめぐり、米連邦通信委員会(FCC)は、Wi-Fiアンテナの撤去を命じた空港側に、撤去命令を撤回するよう命じた。
コンチネンタル航空は、ボストンのローガン国際空港のラウンジ内に乗客が利用できるようWi-Fiアンテナを設置。これに対し空港の所有者であるMassachusetts Port Authority(Massport)は撤去を求めていた。しかしコンチネンタル航空は、空港側の主張はFCCの「Over-the-Air Reception Devices(OTARD)」ルールに違反するとして、FCCに判断を仰いだ。
FCCは、所有者の許可を得なくても、賃貸者がテレビ番組やその他ワイヤレスアプリケーションを受信するアンテナを設置する権利を認めたOTARDにより、コンチネンタル航空側の主張を認めた。
CNETによれば、問題の発端は、同航空会社が2004年7月に導入した無料Wi-Fiシステムに対し、Massportが撤去を命じた2005年夏。Massportは空港内に独自のワイヤレスサービスを設置しており、1日当たり7.95ドルで提供している。
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