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「5年も間があくようなことは二度としない」──Vista発売を前にバルマー氏
MSのバルマーCEOが来日。Windows Vistaは「最も優れたリリース」と自信をみせる一方、再三にわたった発売延期について「大きな学習効果があった」などと述べた。
米Microsoftのスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)が来日し、11月6日に都内で会見した。バルマーCEOは、企業向けに今月末から提供を始めるWindows Vistaについて「最も優位なリリースになる」などと述べた。
バルマーCEOが出席にしたのは、日本法人が展開する中小企業向けIT支援策「全国IT推進計画 2007」の報道向け記者会見。米国などと比べ中小企業のIT化が遅れている日本の現状を指摘し、Windows VistaやOffice 2007などの導入でIT化を進めれば、「中小企業の生産性が向上し、雇用創出にもつながる」などと話した。
Vistaはユーザーインタフェースやセキュリティ面で様々な改善が加えられており、「中小企業にとっても効率が上がる」と自信をみせた。リリース計画が当初から何度も遅れた理由について「いっぺんに全部を変えるのは無理だった」と当初計画の“挫折”があったことを認め、「(Windows XPから)5年もリリース間隔をあけるようなことは二度とはやらない。大きな学習効果があった」と話した。
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