インターネットのセキュリティに関する信頼が高まっており、銀行との取引や、電気料金や通話料金などの支払いにオンラインを活用する人が増えていることが、調査会社の米Lieverman Research Worldwideの調査で明らかになった。調査では、ユーザーを支払い行動別に6タイプに分類。2004年の前回調査に比べ、オンラインを積極的に活用するタイプの比率が増加した一方、従来通りの「紙ベースの支払い信奉者」は減少しているという。
この調査は、オンラインでの料金支払いサービスの米CheckFreeがスポンサーとなり、米国のオンラインユーザー1200人以上を対象にLieverman Researchが行ったもの。調査によると、金融に関する情報について、インターネットは信頼できないと回答した人の比率が、前回調査の20%から6%に激減した。一方、料金支払いの手段として、小切手を郵送するよりもオンラインでの支払いの方が安全、とした人の率は前回の24%から37%に増加した。
こうしたユーザーによる「ネットへの信頼」の向上により、料金支払いへのオンライン活用は拡大している。CheckFreeによると、同社のオンライン料金支払いシステムの利用者数は、2004年以来、実際に年々32%の割合で増加しているという。また、調査で分類されたどのタイプにおいても、「毎月少なくとも1件の料金支払いを行っている」との回答が増加している。
タイプ別分類では、金勘定に敏感で、戦略的にオンラインを活用する「Maximizer」が前回調査から大幅に増え、25%と最も多い。一方、最も少ないのは、紙ベースでの支払いを信奉し、インターネットを信頼できない「Paranoid Paper Pusher」。前回の22%から大幅に減って、9%となった。
タイプ別分類の詳細は、Webサイトで見ることができる。また、自分がどのタイプに属するかをクイズ形式で知ることもできる。
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