米国新聞協会(NAA)は11月21日、2006年第3四半期の北米の新聞サイトへのオンライン広告出稿額が、前年同期比23%増の6億3800万ドルとなったと発表した。NAAによると、これにより新聞サイトへの広告出稿額は、同団体が調査報告を始めた2004年以来10四半期連続の2けた成長になるという。2006年1月から9月にかけての新聞サイトへの広告出稿額は、前年同期から30%上昇した。
紙媒体とオンラインを合わせた第3四半期の広告出稿額は、約118億ドルで、前年同期比1.5%減。紙媒体への出稿額は111億ドル強で、前年同期比2.6%減となった。
紙媒体への広告出稿を分野別に見ると、3行広告が3%減の41億ドル、小売店広告が0.3%減の53億ドル、全国規模広告が8.3%減の17億ドルだった。3行広告をさらに分類すると、不動産広告は10.5%増の13億5000万ドル、求人広告は10.1%減の11億ドル、自動車広告は11.7%減の9億6800万ドル、その他が0.5%減の6億9450万ドルで、プラスとなったのは不動産のみだった。
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