ニュース
IBM、コンプライアンスソフト企業を買収
IBMが、オランダのConsul risk managementを買収する。Consulは、社内情報へのアクセスをシステム全般について管理するソフトを提供しているベンダー。IBMでは、この買収でセキュリティ管理事業の強化を図る。
米IBMは12月5日、コンプライアンスソフトのオランダConsul risk managementを買収することで合意に達したと発表した。買収金額は非公開。買収取引は、2007年第1四半期中に完了する見通し。
Consulは、セキュリティ監査やコンプライアンスソフトの提供企業で、FordやFidelity Bankなど350社以上を顧客企業に持つ。Consulのソフトウェアは、情報へのアクセス権限を管理するだけでなく、誰がいつ、どの情報にどうやってアクセスしたかを社内システム全般について管理し、不正なアクセスがあればアラートを出す機能を備えている。
IBMでは、Consulの技術やソフトウェアがIBMのセキュリティ管理事業を補完するものと見ており、買収により同事業を強化し、顧客企業に対してより包括的なデータ管理、コンプライアンス機能の提供を図る。買収完了後、ConsulはIBMのTivoliソフトウェア部門の一部となる。
関連記事
- IBM、ネット管理ソフトのVallentを買収
IBMはサービス管理ソフトウェア企業のVallentを買収し、Tivoli Softwareユニットに組み込む。 - IBM、中小企業向けのシングルサインオンソフトを発表
IBM Tivoli Federated Identity Manager Business Gatewayは中小企業向けのシングルサインオンソフトで、企業間の様々なシステムでのオンライン接続を、1つのパスワードで安全に行うことができるという。 - 内部からの不正アクセスを防ぐTivoli新製品
「Tivoli Identity Manager Express」は、企業が削除し忘れた元社員のアカウントを遮断することで、内部からの攻撃を防ぐ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.