米BitTorrentは12月7日、BitTorrentクライアントのμTorrentを買収したと発表した。μTorrentはBitTorrentのP2Pプロトコルを軽量かつ効率的に実装する技術が使われており、これをBitTorrentのプロトコルと組み合わせることでBitTorrent関連企業やユーザーの利益になると、BitTorrentは説明。
BitTorrentのブラム・コーエンCEOは「μTorrentのコードベースはよく書かれたものであり、コミュニティーも堅固だ。同社のソフトは安全かつ効率的なBitTorrentクライアントとしてBitTorrentコミュニティーに認められている」とコメントしている。
買収により、BitTorrentが有するコンテンツ配信特許技術がμTorrentのクライアントソフトに組み込まれることになる。テレビや携帯電話など、非PCへの組み込みも、μTorrentの技術導入により視野に入れるという。
関連記事
- BitTorrent、Fox、Paramount、角川らとコンテンツ配信で提携
BitTorrentがFoxやParamountなど提携先を拡大、配信するデジタルコンテンツの数を大幅に増やす。 - BitTorrentが家電メーカーと提携
提携により、ASUS、Planex、QNAPの3社が、ルータやNASサーバにBitTorrentプロトコルを組み込む。BitTorrentを組み込んだ製品では、PCの電源がオフでも、単体でファイルなどのダウンロードが可能になる。 - BitTorrent、独立系配給会社のビデオ配信
BitTorrentはWarner Bros.に続いて独立系のビデオ配給会社4社とのライセンス契約を獲得。ドキュメンタリー、短編映画、音楽ライブなどのビデオを配信する。 - Opera 9でもBitTorrent統合へ
ブラウザ新バージョンのOpera 9にP2PソフトBitTorrentのプロトコルを組み込み、大容量ファイルダウンロードの高速化と効率化を図る。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.