米Amazon.comのQ&Aサービス「Askville」が、12月8日にβ版として公開された。従来のQ&Aサービスとは異なる特徴を織り込んでいる。
Askvilleでは、回答者は自分の回答を提出するまで、その質問に対するほかの回答者の回答を見ることができない。このため、ほかの回答をコピーしたり、編集を加えて提出するなどの「ごまかし」防止となるほか、複数が同じ回答をしても、誰が一番先に提出したかを順当に評価できる。また、有効な質問には少なくとも1件は回答がつくよう保証。Askville内で回答が得られない場合には、Amazonの作業依頼サイト「Mechanical Turk」を利用して回答を集めるという。
回答の提出には、YouTubeのビデオクリップやGoogle Maps、Amazon.comの製品リストなどの様々なメディアの利用が可能で、Web上に既に存在するリソースを活用した、より包括的な回答を提供できるようになっている。
各質問にはタグが付けられる。回答者は、優れた回答を提出すると「経験値ポイント」を得ることができ、あるタグについてポイントを多く稼ぐと、その回答者の、そのタグに関する「レベル」が上がる仕組みになっている。また、経験値ポイントやレベルとは別に、Askville内のアクティビティに応じたバーチャル通貨「Quest Coins」を採用。Quest Coinsは回答者だけでなく、質問や優れた回答への投票など、ユーザーのAskville内でのアクションに応じて得ることができる。
Amazon.comでは、ユーザーがコンテストに参加したり、ユーザー間でバーチャル通貨のやりとりを行ったりすることができるサイト「Questville.com」を2007年に開設予定で、Quest CoinsはこのQuestville.comで利用できるようになるという。
関連記事
- Google Answers終了に便乗――Yahoo!が自社サービスへの参加呼び掛け
- Google版Q&Aサービス、Google Answersが終了へ
Googleは、専門家による回答というユニークな特徴を持ったQ&Aサービス、Google Answersを終了させる。 - MS、Q&Aサイトのβ版を開始
- 「人力検索はてな」大幅リニューアル
Q&Aサイト「人力検索はてな」が大幅に刷新。質問時に支払いポイント・受け付け回答数の上限を設定したり、画像を投稿して「この花は何の花?」といった聞き方もできるようになった。ドメインも変更。 - 「困った」時に相談したい7つのサイト
- AmazonのMechanical Turkに驚く(オルタナティブ・ブログ シリアルイノベーション)
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.