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米国の人材市場は2007年も堅調――米予測
米国の採用担当者を対象とした調査では、2007年に正社員数を増やす予定との回答が40%に達したほか、現従業員の給与を上げるとの回答も81%に上った。
2007年の人材市場の見通しは堅調――オンライン求人サイトの米CareerBuilder.comが12月26日、米国の2007年の人材市場予測についての調査報告を発表した。調査は、米国企業の採用担当者2627人を対象に、調査会社Harris Interactiveが実施した。
報告によると、採用担当者の40%が2006年に比べ「2007年は正社員の数を増やす」と回答した。逆に「正社員の数を減らす」との回答は8%にとどまり、「2006年並み」との回答が40%だった。12%は「分からない」と回答した。
採用を考慮している職種では、ヘルスケア関係との回答が最も多く、24%の採用担当者が回答。以下、管理・事務(19%)、営業(17%)、経理・財務(17%)、カスタマーサービス(13%)、IT関連(13%)、マネジメント(12%)、技術者(9%)と続く。
2007年の採用の傾向として、調査報告では「より高い給与」、「採用対象の多様化」、「よりフレキシブルな勤務体系」、「退職者の再雇用」などを挙げている。このうち給与レベルについては、81%が現従業員の給与を上げると回答しているほか、49%が新規採用者に対してのオファー金額を上げる予定だという。CareerBuilder.comでは、「経済は徐々に減速しつつあるものの、現在の堅調な雇用環境は2007年も継続しそうだ」とコメントしている。
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