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Visa、モバイル決済プラットフォームを発表:2007 International CES
Visa Internationalが、携帯端末メーカーなどと共同で策定したモバイル決済プラットフォームを発表した。非接触決済やモバイルクーポンなどをカバーしている。
Visa Internationalは1月8日、米ラスベガスで開催のConsumer Electronics Show(CES)で、携帯端末を利用した決済や金融サービスの普及のためのプラットフォームを発表した。金融サービス業界と携帯通信関連業界とを結ぶプラットフォームとして、モバイル決済のアプリケーションや関連サービスの開発や提供に役立てたいとしている。
このプラットフォームは、技術ツールやアプリケーション、セキュリティ標準、ビジネスモデルなどをカバーした包括的なもの。サービス開発や商用化のための試験運用に利用される。
Visaはこれまでに、モバイル決済事業でIBMやNokia、VeriSignなどと協業している。今回も携帯端末メーカーやチップメーカーなどのモバイル技術企業の協力により、現行のワイヤレス技術や決済インフラとシームレスに統合可能な、柔軟なプラットフォームの策定が実現したという。
このプラットフォームは、幅広いサービスの提供に役立つよう設計されている。今回発表された最初のバージョンでは、非接触決済やOTA(Over The Air)パーソナライズ、携帯向けのクーポン、ダイレクトマーケティングをカバー。年内には、遠隔地決済や個人間決済などもカバーするバージョンを発表する予定。
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