英CSR、GPS技術関連企業2社を買収

BluetoothチップメーカーのCSRが、GPS関連の2企業を買収した。2社の技術とBluetooth技術を組み合わせることで、より高性能のGPSソリューションを安価に提供できるようになるという。

[ITmedia]

　Bluetoothチップメーカーの英CSRは1月15日、GPS関連企業2社の買収を発表した。買収した2社の技術とCSRのBluetooth技術とを組み合わせることで、「1ドル以下のGPSソリューション」を提供できるという。

　CSRが買収した1社は、GPSソリューションのスウェーデンNordNav Technologiesで、全株式を4000万ドルで取得した。今後のNordNavの業績によっては、さらに3500万ドルを支払う可能性があるという。もう1社は、位置情報システム技術の英Cambridge Positioning Systems（CPS）で、全資産を3500万ドルで取得した。

　CSRは、NordNavの持つソフトウェアベースでのGPSソリューションと、短時間で現在位置を確定できるCPSの技術とを組み合わせ、従来の独立型GPS以上の性能を持つソリューションを、低コストで提供できるとしている。

　CSRでは、Bluetoothに加えてWi-Fi、FM、UWB（超広帯域無線）、短距離無線技術Wibreeなどへと事業の多角化を進めており、今回の買収はこの一環。2007年上半期には、同社初のGPS製品を導入する予定。