米小売大手TJXは1月17日、同社のコンピュータシステムに何者かが侵入、支払いに用いられたクレジットカードやデビットカード、小切手などの顧客情報が大量に盗み出されたと発表した。同社はT.J. Maxxをはじめ各種のチェーンを傘下に持つが、流出したのは米国およびプエルトリコのT.J. Maxx、Marshalls、HomeGoods、A.J. Wright、カナダのWinnersおよびHomeSenseの顧客データで、英国とアイルランドのT.K. Maxx、米国のBob's Storesのデータが流出した可能性もあるという。
同社は2006年12月半ばにシステムへの侵入を発見、ただちに各国の警察に通報、当局とともに調査を開始した。またGeneral DynamicsとIBMの協力のもと、被害状況の把握と盗まれたデータの確認にも取り組んでいるという。主要クレジットカード会社にも協力を要請した。
TJXによると、盗難被害にあったのは、2003年、および2006年5月半ばから12月までに、北米およびプエルトリコの店舗で商品を購入した顧客のクレジットカードなどの情報という。
TJXはアパレルおよび家庭用品をディスカウント価格で販売するチェーン店を展開しており、米国では2046店舗、カナダでは252店舗、欧州では212店舗を展開している。
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およそ1万9000人の顧客のクレジットカード情報などが流出した可能性がある。
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