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Nokia増収増益、平均販売価格は下落傾向
Nokiaの10〜12月期決算は、出荷台数、売上高、1株当たり利益で過去最高を記録。一方、新興市場向け販売比率の上昇で、平均販売価格は下がっている。
フィンランドNokiaが1月25日に発表した第4四半期(10〜12月期)決算は、売上高は前年同期比13%増の117億100万ユーロ、純利益は同19%増の12億7300万ユーロ(1株当たり0.32ユーロ)で、売上高と1株当たり利益は過去最高となった。
第4四半期中の携帯端末の出荷台数も、過去最高の1億600万台を記録。前年同期から26%、第3四半期と比べても19%増加した。地域別では、中東・アフリカ地域で前年同期比51%増、中国で同54%増、アジア太平洋地域で同60%増となった一方で、欧州では同11%増にとどまり、北米では同40%減だった。新興市場向け販売比率が増加した影響で、平均販売価格(ASP)は前年同期の99ユーロから、89ユーロに下がった。市場シェアは、第3四半期と同じ36%を維持していると見ている。
通年では、売上高は前年比20%増の411億2100万ユーロで過去最高、純利益は43億600万ユーロで、1株当たり利益は過去最高の1.05ユーロとなった。
Nokiaでは、2007年の世界の携帯端末市場について、出荷台数は2006年に比べ最高10%程度伸びると見ている。これに伴い金額ベースでも市場の拡大は続くものの、ASPは新興市場向け販売の増加と価格競争を反映し、さらに下がるだろうとしている。
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