「Vista」ついに発売 深夜販売に行列も
Windows Vistaが1月30日午前0時、量販店などで発売された。真冬の深夜ながら、新しもの好きのユーザーで行列ができる店舗も。
マイクロソフトの新OS・Windows Vistaが1月30日午前0時、量販店などで発売された。コンシューマー向けの新Windowsは2001年11月に発売されたWindows XP以来。真冬の寒さの中、各地の店頭には、久々の新OSを早速試そうというユーザーが集まった。
既に法人向けには昨年11月にリリースしていたが、一般ユーザーがパッケージや搭載PCを購入できるのはこの日から。東京・JR有楽町駅前のビックカメラ有楽町店本館では、深夜販売に約100人が行列を作った。
午後11時半に始まったカウントダウンイベントには、マイクロソフトのダレン・ヒューストン社長やインテルの吉田和正共同社長、大手PCメーカー幹部らが駆け付けた。
ビックカメラの宮嶋宏幸社長は「Vistaは触って体験すると良さが分かる。体験コーナーや、買い替え促進の相談カウンターを設けてお客さまをお迎えしたい」とあいさつ。マイクロソフトの佐分利ユージン常務は「寒い中集まってくれた人が一番大事なユーザー。Webサイトでは『Vistaが世界を変える』とうたっているが、マイクロソフトが世界を変えるわけではない。ここにいるみなさんが製品を導入して使って頂くことで世界が変わる」と集まったユーザーに感謝した。
タレントの眞鍋かをりさんもゲストで登場し、「Vista搭載のdynabookをさっき取り置きしてもらいました」とユーザー宣言。カウントダウンの後、0時きっかりに眞鍋さんらがくす玉を割り、新OSの発売を祝った。
発売されたのはVistaの一般向けパッケージ版4エディションと新オフィスソフト「Office 2007」。Vistaの全機能を使える「Ultimate」の参考価格(税込み)は通常版が5万1240円、アップグレード版は3万3390円。同OSの特徴である3D的な新GUI「Aero」を使えるのは「Home Premium」(通常版3万1290円)以上のエディションということもあり、Home PremiumやUltimateを選ぶユーザーが多い様子だった。
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