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世界のVoIPユーザー、2012年には2億6700万人に――米調査
ABI Researchの予測のよると、世界のVoIP市場は拡大を続け、ユーザーは2006年の3800万人弱から大幅に増加。市場発展の原動力は地域によって異なるという。
世界のVoIPユーザーは、2006年の3800万人弱から2012年には2億6700万人以上に増加する――調査会社の米ABI Researchが、こんな調査予測を発表した。
VoIP市場の将来を後押しするのは、VoIPサービス企業よりもCATV会社などのブロードバンドプロバイダーだとABI Researchは指摘。「彼らはケーブルやブロードバンドという既存設備に付加価値をつけ、新しい収入源を得たがっている」という。一方、従来の電話サービスに巨額の投資を行ってきた電話会社は、サービスの質の問題や既存顧客との関係悪化を恐れ、VoIP採用が遅れている。
「今後のVoIP市場の発展要因は、地域によって異なる」とABI Research。米国では、VoIP市場の発展の原動力は市場競争とみる。CATV会社が、ほかのサービスとVoIPとを統合したサービスで通信業者から顧客を奪おうとするのに対し、電話会社もVoIPを採用して対抗するだろうという。一方、欧州市場では、現在多くの電話会社がEthernetネットワークのアップグレードと配備を行っており、VoIPサービスは、こうしたネットワークアップグレードの一環として提供されることになるとみる。日本市場については、「VoIPサービスを推進するのは電話会社でもCATV会社でもなく、ソフトバンクなどのサードパーティーのブロードバンド会社」とコメントしている。
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