「国産アプリケーションを世界に」有力ソフトベンダーコンソーシアムが活動を披露
ソフトブレーン、サイボウズなどの有力ソフトベンダー18社が結集して昨年夏発足したメイド・イン・ジャパン・コンソーシアムがカンファレンスを開催した。
2006年8月に、ソフトブレーン、サイボウズを発起人代表として18社を集めて発足した「メイド・イン・ジャパン・コンソーシアム(MIJS)」は2月1日、これまでの活動を披露するカンファレンスを開催した。
MIJSの参加企業は、あるセグメントでトップクラスのシェアを占める国産ソフトを保有し、ソフトのライセンスおよびソフト製品売上が売上全体の過半数を占める、という条件を満たす有力ソフトベンダー。
これまで各社が独自に製品開発をすすめてきたが、その結果として市場の現場では求められながらもアプリケーション間の連携が難しくなっている現状を踏まえ、製品間の連携によるシステム基盤の構築を目指している。さらには、国内だけでなく海外に向けて「アプリケーションは日本のソフトが優秀」(MIJS理事長の松田氏)というナショナルブランドの確立も狙いだ。
松田氏によれば、コンソーシアムというと実際の成果が出にくいものと思われがちだが「週に1回、手弁当で各社から技術者などが集まって真剣に話し合っている」。これまでは、各製品1対1での連携(P2P連携)が行われてきたが、MIJSではさまざまなアプリケーション間で1つの「連携エンジン」を用意し、各アプリケーションは連携エンジンに繋ぐための連携アダプタを作成すれば、どのアプリケーションも相互に連携できる仕組みを開発中で、8月には公開する予定という。
海外展開については、昨年11月に設立した上海事務所に続き、北米、欧州、東南アジアへでも設立準備中。MIJSに参加したいというソフトベンダーも数社あり、「夏には20〜25社になる」(松田氏)としている。
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