英BBCの独立管理機関BBC Trustは1月31日、BBCから要望のあった放映済みのテレビ番組や音楽のオンデマンド配信計画について、一部修正の上、承認した。今後2カ月間の検討、調査の後、5月2日に最終的な結論を発表する見通し。
今回承認されたのは、テレビ番組の放映終了後7日間のインターネットによるオンデマンド配信、同じく放映後7日間のケーブル経由でオンデマンド配信、テレビ配信と同時のネットによるストリーミング配信、デジタル著作権管理(DRM)のないオーディオのオンデマンド配信(ポッドキャスティング)の4サービス。3つのインターネットサービスについては、BBCが提供する「iPlayer」の一環として提供される見通し。
テレビ番組再放送サービスについては、ダウンロード後30日間まで保存できるが、再生した場合それ以降7日間だけ視聴可能だ。当初BBCは保存可能期間を13週間にするよう申請していたが、30日間に短縮された。
また一部の連続ドラマなどの番組については「stacked」機能を用いることで、規定の7日間以降も保管可能にするという。ただしどの番組にこの機能が適用されるかは現時点では不明だ。
ポッドキャスティングについては、クラシック音楽とオーディオ書籍の配信は禁ずる方向で話が進んでいるという。
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